映像作家・写真家。映画、コマーシャルフィルム、ミュージックビデオを中心に、演出家、映像作家、撮影監督として多くの映像作品を手がける。柿本のフィルム作品の多くのには、言語化して表現することが不可能だと思われる被写体の体温や熱量、周辺に漂う空気や気温、時間が凝縮されている。虚像と実像の透明な境界を現実のもののように表し、目には見えないが確かに存在する体温を切りとり、視覚化している。ダイナミックな映像演出においては、細部にわたり存在する人生の断片と、繊細な感情が揺らぎを産みだし、圧倒 的な美と力強さを感じさせる。対照的に写真家としての活動では、演出することを放棄した時に、無意識に目の前にある世界の断片を撮り続けている。
2005年に、長編映画『COLORS』を制作し、劇場公開として活動をスタート。以後、2012年、長編映画『UGLY』『LIGHT UP NIPPON』を公開。2016年1月、代官山ヒルサイドフォーラムにて写真展『TRANSLATOR』展を開催。同年11月、ART PHOTO TOKYOに参加。映像、写真という境界を越えた活動を広げている。2016年ACCグランプリ他、Cannes Lions International Festival of Creativity、One Show Design、London International Awards、New York Festivals、AD STARS、Spikes Asia、 ADFEST、THE Adobe WW Sales Conference Film Festivalなどで数々のAWARDを受賞。日本のみならず欧米、アジアへと活動範囲を広げる。